【ISO22000とは?】どんな仕組み?費用、取得する期間は?

ISO22000,FSSC22000

お疲れさまです

くおりです

今回はISO22000について話ししていきます

今後ISO22000の中身、詳細についても記述して、具体例をもとに話していきますね

今日は概要です

この記事では以下のことが学べます

  • ISOとは?持っていると何がいいの?
  • ISO22000ってどんなの?
  • ISO運用する上での注意点
  • 取得する費用は?取得する期間はどれくらい必要?
  • まとめ

では早速説明していきます

ISOとは??持っていて何がいいの?

ISOって、よく聞きますよね?なんか小難しいイメージもありますよね?

そもそもISOってなんでしょか?

ISO: International Organization for Standardization(国際標準化機構)

スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関で、目的は国際的に通用する標準・規格を制定していくこと

そのため、これから紹介するISOのマネジメントシステムといっても、多くのシリーズがあります

例:ISO9001(品質)、ISO22000(食品安全)、ISO14001(環境)、ISO17025(分析)、ISO19011(内部監査)

ISO自体はモノ・製品に対するものもあります

例えば:クレジットカードのサイズ、カメラの感度、トイレのマークなど

これらの製品は大きさや基準が国際的に共通でなくては困ってしまいますよね?

そのため、人が便利に色んな国を経ても困らないように世界の標準を決めていることろになります

日本のJIS(日本産業規格)においてもISOに準じて決められております

マネジメントシステムとは?

(左)PDCAサイクル             (右)PDCAのスパイラルアップ

マネジメントシステムとは、組織を管理する仕組みのことです

ISOの基本はPDCAになります

PLANでは現状を把握して、目標を設定、計画を策定します

DOではPLANをもとに実施、実行します

CHECKではDOの結果得られた成果を検証、測定します

ACTではCHECKから次にどうするのかを決めて、再度PLANを立てていきます

PDCAについては終わりはなく、常に回しながらだんだんと右肩上がりに組織を成長させていく

図のようにPDCAをスパイラルアップしていき、組織がより成長すること

これが、ISOのマネジメントシステムになります

ISOのマネジメントシステムが世の中で使われる理由は?

なぜ?ISOのマネジメントシステムが世の中で使われるのでしょうか?

これは以下の理由があります

  1. 国際的な基準でやることで企業の信頼度が上がる
  2. 国際的な基準とは過去の多くの企業の失敗から得られた成功への近道
  3. ISOをやることで必要なルールやマニュアルが整備される
  4. ISOをやることで最初の手間を除けば結果的にコストダウンに繋がる

ISOは国際標準で常に新しい考え方を取り入れて変化していきます

つまり、世界の変化についていくのに従ってやることで自分たちで調べてやるよりも確実に世の中にフィットできる

ISO関連の認証を持っていることで、その組織がISOに従った管理をしている証拠になり、取引する際の信頼度向上に繋がります

結果として、無駄な労力や、無駄な回り道をせずに良い結果に結びつくことができ、コスト削減にもつながる

最終的に組織として少ない労力で最大の結果を得やすく企業の成長につながるのでISOは採用されていま

ISO22000ってどんなの?

ISO22000はISOシリーズの食品安全について定められたものになります

食品を作る上で安全・安心は最低限のお客様のニーズとなります

ISO22000ではその食品の安全について、組織のPDCAのやり方を記載したものになります

内容は1~10章までとなっており、以下の流れになっております

  1. 適用範囲
  2. 引用規格
  3. 用語及び定義
  4. 組織の状況
  5. リーダーシップ
  6. 計画
  7. 支援
  8. 運用
  9. パフォーマンス評価
  10. 改善

詳細の解説は別で記載しますが、1で組織のどこが対象となるか決めます

2でISO22000や他のものも引用するのであればそれを記載します(例えばJFS-Bとか)

3で組織内で使う言葉を定義します

4で現状の組織の課題や周囲のニーズを特定し、5でトップからの方針を作成、伝達

6で5の方針に従った計画を作成し、7で計画を達成するための資源を明確にします

4~7までがPDCAでのPLAN・計画に該当します

8でPLANに従った実施をします

この際の注意点!

8の中では部署レベルで実施する際に再度8の中でも計画を立てて実施し、検証、改善するPDCAを回す形になります

9が組織全体の活動がうまく回っているか、計画通りかどうかを確認するCHECKとなります

10が9の結果を踏まえて改善・処置するACTになります

ISO22000はPDCAをそれぞれの項目で明示して、その通りにやることで組織が自然とPDCAのスパイラルアップできる方法を提供してくれています

ISO22000に従った組織のマネジメントが行われると食品安全はもちろん、ニーズの理解なども深まり、組織全体の活動も向上されるようになります

ISO運用上の注意点

ISOがうまく行かず頭を抱える人

ISOを運用、やっていく上での注意点があります

  1. ISOの仕組みをトップが理解しなくてはいけない
  2. ISOを経営のマネジメントと統合しなくてはいけない
  3. ISOを理解する人を社内に置く、もしくは適切なコンサルタントを付ける必要がある
  4. ISOをやる上で新しいルール、複雑な業務を増やしては行けない

ISOをやる上で経営者、トップがやって得られるメリットを理解しなくてはいいものになりません

これは食品安全マネジメントシステムとはいっても、組織で運用する以上は経営や会社組織と密接に関係するため、経営のマネジメントにも食品安全の方針や、仕組みを入れ込んでいく必要があります

そうしなければISOのための仕事が増えてしまう結果となってしまいます

ISOのための仕事が増えてしまうわないためにも、社内で詳しい人を何人か(5%ほど)おいておくか、コンサルタントが必要になります

これはISOの内容をそのままなぞると文書、マニュアルが無限に増えていってしまいます

ただ、実際はそうではありません!必要に応じて組織で判断し、必要なものを揃えていく形となります

これを理解するのには適切なISOの教育を受けて理解した人が必要です

結果として複雑な業務が多くなればISOは続かなく、形骸化してしまいます

ISOのための業務という無駄なものが生まれ、ISO本来のメリットがえられなくなることがあります

そのため上記の注意点はしっかり理解し、焦らず着実に実施することが必要です

取得する費用は?取得する期間はどれくらい必要?

ISO22000を取得する費用はどれくらいかかるのでしょうか?

また、取得するまでに必要な期間はどれくらいでしょうか?

取得する費用について

費用については組織の製品・ラインの数、HACCPの数、従業員数、土地・建物の面積から算出されます

20~30人くらいのところであれば、最初の取得は100万くらいが目安です

1年毎で維持審査があり、2年目、3年目は50万円くらい

4年目は更新審査となり70万くらいとなります

実際にはいくつも認証機関があるので、2~3社、相見積もりを取ることをおすすめします

費用面での比較が出来ることはもちろん、取得する際に教育するための助言であったり、業界の情報も得られるので安くする以上のメリットも得られます

取得する期間について

実際の監査については2~3日ほどで実施されます

企業の規模や製品数によってもことなりますが、20~30人規模の事業所であれば、2~3日となります

取得するまでの期間ですが、基本は1年を目安にしたほうがいいでしょう

もともと社内のルールが決められ、文書になっているところでも半年はかかります

最初は見積もりを取りながらISOを勉強(1~3ヶ月)

ISOの内容と、組織の現状のルール、運用上の文書を付け合わせして、修正(6ヶ月)

修正で足らない部分を追加していく(2ヶ月ほど)

実際に監査を受けて、指摘事項をもらい再度修正・是正する(1ヶ月)

大体1年ほどかけて取得することとなります

このときにルールを把握し、修正で時間をかけるのは、一部所だけで取るわけではなく部署横断的になるため、それぞれの部署の利害や関係性、業務の効率化も図りながら実施することとなります

このときにすでにISOをやった結果、部署ごとでの同じような仕事が見つかり減らせたり、やってはいるけど、必要ではなかった業務が見つかったりして効果が出始めます

監査での修正・是正については勉強もしますが、1ヶ月は最低見ておいたほうがいいでしょう

監査を受けたひとに何度も出して訂正をもらい、組織としてISOを理解しながら認証取得にいたれるようにすることをおすすめします

このときにもPDCAを早く回して、思いついたら監査員に確認しながら進めていくことが監査適合に至る近道となります

指摘事項に対して考え込んで止まってしまうことがISOでのPDCAからは離れてしまうので注意!

まとめ

ISOは国際的な基準で、ものやマネジメントシステムで導入されいる

ものでもそうですが標準があることで世界共通で信頼が生まれる

その中でもISO22000は食品安全をみているISOマネジメントシステム

マネジメントシステムでは世界の標準、いわゆる基本であり、導入することで組織が無駄なく成長できる

ISOマネジメントシステムではPDCAを採用しており、PDCAを繰り返してスパイラルアップすることで企業も成長できる

ISOを理解し組織が取り組むことができればコスト削減も期待でき、非常に有益な仕組みである

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Bitly

コメント

  1. Y より:

    リンクからISO22000の本、購入しました!
    これからもブログの内容に関連のある本やおすすめの本、リンク貼ってもらえると凄く嬉しいです😊

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