お疲れさまです
くおりです
サプライヤーのパフォーマンス評価、みなさんやっていますか?
サプライヤーのパフォーマンス評価についてはそれぞれの会社のやり方でやればいいのですが、昔ながらのISOでは非常に手間をかけているところもあるかもしれません
今回は、その手間を少しでも軽く出来ればと思い、こんなやり方もある、簡単にやるやり方を紹介します
評価は毎年や半年ごと、新規取引時など頻繁に行うものであるため、その手間を減らすことは組織にとっても重要です
繰り返しやる作業の手間を減らして、より価値の高い仕事に取り組めるようにしていきましょう!
サプライヤーのパフォーマンス評価とは?
そもそもサプライヤーの定義とはなんでしょうか?
なぜ、パフォーマンスの評価をしていかなくては行けないのでしょうか?
最初に前提の話をします
サプライヤーとは?
サプライヤーは直訳すると、Supplier=供給者となります
ものやサービスを供給してくれる人たちを指します
さらに言い換えると組織がお金を払ってものを買っている原料や資材の購入元
コンサルタントや監査会社も含めたサービスを受けるサービス供給者
電気やガスなどのユーティリティの供給元などが該当します
場合によって、製品を共有している取引先から、原料や資材を購入していることもあるかもしれません
この場合は取引先もサプライヤーとなります
ちなみにサービスを受けるという点で言うと保健所や農政局なども思い当たりますが、国の機関についてはサプライヤーと呼びません
これらは規制当局として、必ず付き合いをしなければならない対象となります
そのためパフォーマンスの評価をすることはありません
利害関係者との違いは?
似た言葉として利害関係者があります
銀行の融資先や規制当局、消費者や従業員を含めます
ISO22000の4項でも利害関係者を明確にすることが求められています
サプライヤーについては、利害関係者の中に含まれます
下の図で利害関係者を一覧化してみます
その中にサプライヤーが含まれますね!
お金を払ってサービスを提供してもらっているという点では従業員もサプライヤーですか?
これは従業員は組織の中に入っているため、サプライヤーには含みません
あくまでも組織の外部のものを含みます
パフォーマンスを評価する理由は?
では、なぜパフォーマンス評価する必要があるのでしょうか?
これは、評価することで組織を守るため・永続的に安定した経営を行うためです
原料や資材の供給先では品質が不安定で事故があれば供給が停止してしまうかもしれません
そうした場合には製品づくりができなくなってしまいます
特に食品安全においては書類で原料や資材の規格を定めて、合意した上で提供してもらっているはずです
その中で改ざんや偽装があり、合意したものとは違うものが来たら食品安全が担保できません
特にアレルゲンは意図しない形の混入も考えられます
供給元のレベルの高さ、低さは自社の製品の安定性にも繋がりますので、評価をし、組織において有益な取引先と付き合いをしていくことが求められております
パフォーマンス評価をして、組織にとって有益な企業を見定めて、必要に応じて取引先を変えていくようなマネジメントが組織を永続的に発展させていく上で必要なのです
サプライヤーのパフォーマンス評価をしてみよう
では、早速パフォーマンス評価をしていきます
ただ、ここでも2つに分けて考えます
まずは現状取引をしている既存サプライヤーと今後新しく取引をする新規サプライヤーです
既存のサプライヤーにおいては年1回の更新でも十分です
そのためなるべく簡易にやることをおすすめします
新規サプライヤーにおいてはこれまでの実績もないため、1社ずつ評価していきましょう
既存サプライヤーの評価方法
まずは組織として食品安全も含めて重要な項目を洗い出しましょう
正直、既存の企業に対して、A4一枚ずつの評価シートを作っているのであれば即刻やめましょう
労力の無駄遣いです
カテゴリーごとや部署ごとで対象となるサプライヤーを一覧化し、社内で必要な項目を持ち出して評価しましょう
ISO22000では食品安全に関することが要求されますので、食品安全という項目があってもいいかもしれません
ただ、食品と関係のない企業もあるので、品質や技術などで総合的に見ています、という評価でも問題はないでしょう
ポイントとして、評価基準を決めること
一定の評価よりも低い場合には業者の見直しをすることを規定しておくと良いでしょう
更に、順位付けをすることもおすすめです
企業のパワーバランスもありますが、各企業を順位付けし、それを相手に伝えることもお互いに成長できるのでプラスになるでしょう
供給元の営業担当者の目標にもできるので、お互いにISOを取り入れていると有効に働きます
新規サプライヤーの評価方法
新規サプライヤーについては評価を細かくしたほうがいいでしょう
新しい原料や資材を仕入れる際に調査し、評価、承認する必要があります
こちらはA4の用紙で回してもいいですし、社内で新規取引ワークフローを作成するのもいいでしょう
既存サプライヤーで評価している内容に加えて、ホームページの情報を判断材料にしたり、方針の合致点、与信情報などをもとに評価、承認するのがいいでしょう
あとは年間取引額が○万円以上は、上記のワークフローにして、それ以下は部門長決済で始めるなどのサプライヤー評価規定を作っておくと、必要に応じて変更できるため、便利です
あらためて新規取引で必要な項目は以下の点です
- 企業名
- 住所
- 連絡先
- 取引内容
- 新規取引を行う理由
- 年間取引金額予定
- 既存サプライヤーと同じ評価内容
- 承認ルート
これらを記録として残しておくことも必要となってきます(外部コミュニケーション)
まとめ
今回はサプライヤー評価の方法について説明しました
毎年のように行う仕事になります
そのため、いかに簡単にやりやすくするか
なおかつ効果的で有効性のあるものにするかが大事です
なおざりで毎年点数も変えないというのは形骸化しており、組織としてもPDCAも回っていない状態とも言えます
自分たちの仕事をやりやすく、成果を上げていくためにも今一度、サプライヤー評価の方法について定義し、効果的なものに改善してみてはどうでしょうか?
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