食品製造における【組織運営】について 【組織の部署と役割】

食品製造

くおりです!

このブログは食品業界で働く人、食品に興味ある人へ情報を発信しています

今回は食品製造業での組織運営について説明します

組織・・・いわゆる部署ですね

どんな部署が必要でどんな仕事を行っているのか書いていきます

大枠で言えば営業と製造があれば商売できますが、組織が大きくなるについれて様々な役割の部署が必要になってきます

では、早速説明します

食品製造における組織について

組織といえばピラミッドですね

ピラミッドって急にどうした?っていう人にまず説明します

食品製造に関わりませんが、組織の大半はこのピラミッド組織になっています

食品製造においても同様です

社長とか代表取締役とかいわゆるCEO、トップマネジメントがいます

その下に専務や常務などの役員がいて、部長、課長、係長とかっていう縦の関係

あとは横の関係では様々な部署が連携して一つの商品、価値を作り出す組織

これがピラミッドの組織ですね

組織のイメージ(役職は色々な呼び方もありますね)

最近ではピラミッド組織が否定され、フラット型、文鎮型なんかも出てきていますが、ほとんどは昔ながらのピラミッド組織です

ピラミッド組織がなんでこんなに多いかというと、合理的なんですね

管理する方もされる方も楽でやりやすいんです

上の人はそのひとつ下の人達に指示を出す、また、次の人はその下の人達に指示を出す

横のつながりで言えば自分たちは○○という部署だからこれをする

といったふうに、役割が分かれることで集中して業務に当たれます

一方でフラット型は一人の人が多くの部下をフラットに見るため、一人の人の情報や仕事量が多くなってしまいます

声をかける際や情報を入れる、相談する際にもいつも忙しそうで相談できない、という状態に陥りやすいです

また、横のつながりで言えば、役割が不明確な部分があるため、同じ仕事をやっていたり、やらなかったりというのを防ぐためにコミュニケーションが重要になったりします

うまくコミュニケーションが取れる小集団のうちはいいですが、大きくなってくる、20~30人を超えた当たりからはコミュニケーションを取ることが難しく、仕事のムダも発生しやすくなります

どちらが優れているとは言えませんが、昔ながらの社長がいて役職がついている会社はそのままピラミッド型のほうがやりやすいのは間違いありません

結果として多くの組織がピラミッド型で維持されていることが証明にもなるでしょう

組織の部署について

組織の横のつながり、部署について見ていきましょう

食品製造の部署では一般的に見られる総務や経理、販売へつながる営業や企画などとともに、ものを作る「製造部」もしくは「生産部」が重要な役割を果たします

また、忘れてはいけないのが品質管理ですね

必要な横の組織は以下の通りです

  • 総務、経理、人事などの土台の部署(経営管理)
  • ものをお客様へ届けるための営業、物流、商品管理(販売管理、流通管理)
  • ものを作るための製造部(製造管理)
  • ものを作る前段階の企画、開発、購買(企画・開発管理、原料管理)
  • ものを作ることとお客様へ届けるところをつなげる品質管理、品質保証(品質管理)

それぞれの仕事についてもう少し触れていきます

総務、経理、人事(経営管理)

書類やデータを管理するのも仕事です

一般的にどんな会社でも必要な部署です

働いている人たちが会社へきて、気持ちよく働くために様々な雑務をこなす総務、みんなの味方

会社のお金、借金や利益、それぞれの部署でのお金の使い方を見ている経理、会社のお財布

新入社員や中途での採用や、労働時間の管理を行う人事、働き方改革もあり、今大活躍!

営業、物流、商品管理(販売管理、流通管理)

営業は「いつも元気にいってきまーす」が基本です

商品をお客様、特に食品製造では卸業、問屋へ持っていって導入をすすめる営業、売上の要ですね

物流や商品管理はそれぞれの会社ごとで呼び方も異なるかもしれません

物流は作った商品をお客様のところへ届けるための配送となります

ヤマト運輸や佐川急便など大きな物流会社もあり、連携しながら行ってます

大企業になると自社の物流配達網をもっています

商品管理では商品を倉庫で保管する業務と、物流で出荷する際に商品を引き当てるピッキングという業務をおこないます

食品製造においてポイントが一つ、先入れ先出しがあります

食品は賞味期限や消費期限などの期限が設定されており日付管理、時間管理が重要になります

間違いなく、古いものから順番通りに商品を出していく商品管理は重要な仕事ですね

製造部(製造管理)

ライン作業の絵

一番のメインはなんと行っても製造部です、場所によっては生産部と呼ぶところもあります

もっとも多く人が在籍していて、工場の中で働く人の大半はここにいます

詳しくはまた別の機会に話していきますが様々な役割があります

また、会社によっては製造部に他の部門の管理がついていたりして、一つの会社のようになっているところもあります

同様に起業して最初は製造という枠組みから始まり、製造と営業の2部門からスタートしていきます

企画、開発、購買(企画・開発管理、原料管理)

市場調査や売上から分析して商品戦略を考えます

企画ですが、こちらは商品をマーケティングし、パッケージを作り、デザインします

開発では中身の製品、食品自体を試作し作り上げていきます

研究では自社内で特別な成分や物質を探して、製品の付加価値を高める努力をします

企画と開発、研究では一緒に新しい商品を考え、製造へ落とし込みます

購買が製造で使用する資材や原料を手配します

多くの中小企業では製造部の中に組み込まれてやっていることが多いようです

品質管理、品質保証

菌検査や分析も品質管理が行います

食品製造では品質管理や品質保証という部署がとても重要な業界です

殆どの食品製造ではBtoBへ商品は流れますが、最終的には消費者へ届きます(BtoC)

そのため、企業が一旦事故を起こしてしまうと商品の取引が一気に減ります

過去には様々な企業が商品を回収したり、食中毒で潰れかけたりしたことがありましたよね

また、食中毒や偽装だけではなく、虫!!!

ゴキブリが混入したやきそばの事件もありました

消費者が世界に情報を発信できるようになったため、より一層食品製造においては品質管理や品質保証といった部署の力が必要になってきています

HACCP,ISO、フードテロ、食品偽装・・・

製造と品質部門とが協力しあって、きちんと価値を作っていくことが食品製造においては非常に重要になってきます

まとめ

食品製造においてはピラミッド型の組織が多い

  • 総務、経理、人事などの土台の部署(経営管理)
  • ものをお客様へ届けるための営業、物流、商品管理(販売管理、流通管理)
  • ものを作るための製造部(製造管理)
  • ものを作る前段階の企画、開発、購買(企画・開発管理、原料管理)
  • ものを作ることとお客様へ届けるところをつなげる品質管理、品質保証(品質管理)

製造部と品質部門がしっかりと協力し、価値を作っていくことが食品製造においては重要

次回は組織について更に深堀りしていきます

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