COOP商品を食品製造メーカーが見てみました!

体験談

お疲れさまです

くおりです

今回は前回紹介したCOOPさんの商品をさらに深く見ていこうと思います

商品自体の美味しさについては、うん、普通に美味しいです

独特というよりもオーソドックスに美味しいと感じます

食品製造業としての見方で消費者のためになる情報を伝えていければと思います

食品製造メーカーからみた【コープ・生協】の記事リンク

今回は2つの商品について考察します

それだけでもCOOPさんのパッケージやその姿勢が垣間見えますね

ふっくら卵のオムライス

ふっくら卵のオムライス、表面(左)とウラ面の表示(右)

最初に参考にするのがふっくら卵のオムライスです

冷凍食品ですが、切れ込みをいれて電子レンジで調理できるので非常に便利

小腹がすいたときに食べたくなる一品です

食品企業で気になるポイントはこれだ!

1.表面にて国産素材をアピール!

原料の多くを国産で占めているのはCOOPさんらしいです

それは単価も上がるし、加工したものを仕入れれば加工費も抑えられますが、原料から仕入れて加工しているのはCOOPさんのこだわりが見えます

特に右側の一括表示の原材料名の最初、「精白米」となっています

つまり、どこかで炊いた米を仕入れているのではなく、工場の中で炊いていると言っています

こうした工程をまとめて管理できるのも実は、コストの兼ね合いからもなかなか出来ないことです

2.内容量200g、303kcal 食塩相当量2.2gと表面で記載

内容量ですが、この形態の商品であれば多くの場合、「1個」という表記が多いのが食品業界の普通です

1個と表記することで、重量のばらつきがあってもある程度許容もできるので、無難にそうします

ただ、この商品はライスと卵と組み合わさっているにも関わらずg表記で記載があります

また、表面で食塩相当量を表記することで、高血圧などの消費者目線でのパッケージがされています

通常、消費者が食塩の量を知ろうと思うと、裏面をみて、チェックしなくてはいけません

この一つの動作が非常に手間です

お店で何個も並んでいる似た商品を毎回裏面を見るのは疲れますよね

この辺の消費者目線なのもさすがですね!カロリーも低いですし

3.一括表示内容をチェック

右側の赤枠でくくったところと賞味期限を含めて、一括表示といいます

食品製造業で、表示に関する仕事をしたことがある人であれば必ずチェックします

職業病ですね、食品企業あるあるです

この商品は日豊食品様にて製造されております

賞味期限の下にはLotも記載されており、おそらく不良があった際には製造日以外にも作った時間や製造ラインが特定できると推測できます

商品を色々見ていると全くLotが記載されていないものもあります

製造時間や製造日の特定は企業としては必須です、これをトレーサビリティといいます

これは食品事故が発生した際にはいち早く原因追求し、更に大きな被害者を出さないという視点と、企業自身の回収や対応の範囲を特定できるためです

このトレーサビリティも範囲は狭ければ狭いほど、価値が高いと言えます

事故が起きた際により、正確に素早く原因追求ができる能力があるとも言えます

COOPさんの企業へ求める基準としてもトレーサビリティの能力は必須であり、日付だけでなく、より深いところへの特定もできることが求められていると思われます

4.お客様相談室、組合員サービスセンターについて

お問合せ先が平日だけでなく、土曜日も稼働しているのは消費者としてはありがたいですね

多くの企業はその企業の空いている日=平日に限定しています

そのため、一般の働いている消費者が電話しようとしても対応してもらえずに、クレーム・お申し出が言えない場面が多くあると推測できます

日曜日までとは言わなくても、土曜日まで連絡できるようにしているのは、消費者に寄り添う姿勢があるといえるでしょう

ちなみにこのお問合せ先ですが、必須ではありません

ほとんどの企業が書いてありますが、一部連絡先も書いていないところがあります

書き方も様々で、きちんと連絡できる日にち、時間も明確になっているところもあれば、電話番号だけ書いてあるものもあります

そのあたりでも企業としてのクレーム・お申し出など、消費者の声を聞こうとしているのかどうかが伺えると思います

しかも、PBであるCOOP商品で、もちろん販売責任者のCOOPさんが窓口になっています

実は・・・他のPBでは製造元が連絡先になっているものもあります

これもPBを買う際に企業姿勢としてチェックしてみるのも面白いかもしれません

コンビニやスーパーのPBでそれぞれの連絡先がPB元のコンビニやスーパーの相談室になっているのか、作っている工場の会社の相談室なのか見てみると、その販売元が製造元とどのように付き合いたいのかもみえてくるので、面白いでしょう

国産野菜で作ったなめらかキューブ

もう一つ紹介させてください

我が家でも子どもが小さい時は宅配のCOOPをかなり活用していました

買い物に行くことが難しいためでしたが、COOPの商品への安心からも活用していました

現在もそういった子どもが小さい家庭の味方となっており、離乳食を紹介します

国産野菜でつくったなめらかキューブ

この商品は乳児用規格適用食品です

「きらきらステップ」のブランドは幼児、乳児向けのCOOPブランドです

これらの商品でも国産原料を元にしているのと、その量やカロリーをわかりやすくしているのも魅力的です

昨今では夫婦共働きで時間も少ないことから手軽に、安全・安心な食品を取ろうとしたときにはCOOPの食品は一番最初に使っていっていいと思っています

国産野菜でつくったなめらかキューブ (裏面)

食品製造業で働くひとが必ずみてしまう裏面です

アレルギーを同一ラインで使用している旨

特徴的なのはアレルギーに対して同一ラインでの使用をきちんと記載されています

しかも、推奨品目含めた28品目を対象としています

これらをチェックできれば親としても子どものアレルギーがあっても安心できますね

原材料配合割合を記載

これって、いわゆるレシピの公開です

レストランでシェフのレシピはそのレストランの味を決めるため、企業秘密です

もちろん他の製造業界においても基本はレシピ、配合については企業秘密です

パッケージで明確にしていることが、原料そのままで使っていることに自信をもっていること

消費者の知りたい、知りたいけど教えてもらいにくいことに関しても開示する姿勢はCOOPさんさすがというところですね!

まとめ

今回はCOOPの商品を食品製造メーカーからの目線で解説しました

自立した市民の協同の力で
人間らしいくらしの創造と持続可能な社会の実現を

と、いう企業理念にのっとって、消費者の視点に立った商品づくりをしているのが伺えました

消費者目線のため、製造メーカーへの要望は大きいですが、企業姿勢を貫いているとも言えます

COOPで商品を提供している工場、製造メーカーはそのCOOPのレベルにかなっているので、他のその製造メーカーの商品も同レベルの品質や安全の仕組みの元で製品を作っています

普段はあまり見ない表示もあるかもしれませんが、今一度表示をみて、企業の考え方、姿勢を考えて、商品を選ぶ基準にしてみると、我々・消費者にとって、本当に有益な企業につながるかもしれません

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