お疲れさまです
くおりです
今回はみなさんご存知の会社【コープ・生協】について、食品製造メーカーからの視点で話をします
結論から言うと、非常に要求の高い取引先で、自分も使ってました(笑)
取引する品目の中で、PB(プライベートブランド)というものがあり、COOPブランドの看板をつけた商品で、要求事項の高さもありました
さらにその要求はNB(ナショナルブランド)商品に対してもあるのが企業姿勢としてすごいです!
コープ独自の規格を作って、それに合致していないものは取引をしない方針があります
企業方針をしっかりと守っているコープ・生協との取引は、食品製造メーカーも苦労しますが、付き合っていると組織のレベルも上がり、長く付き合うほどwin-winを築ける会社と言えます
今回は以下の内容で話します
- コープ・生協ってどんな企業
- PB(プライベートブランド)を作る条件
- 食品製造メーカーからみたコープ基準
- コープ・生協は消費者にとってどうなんだろう
実は私も昔は生協会員で毎週お届け物をしてもらっていました
子どもが小さいときは安全・安心な生協が非常に妻の助けになってくれました
コープ・生協ってどんな企業
コープ・生協のイメージですが、私は子どもが生まれた時に非常にお世話になりました
愛知県では路面店舗はあまりなく、配達がメインの認識でした
また、その商品は「添加物をなるべく使わずに自然に近いものが多い」イメージで子どもに安心して食べさせられるものでした
子育て中は買い物に行くのも大変で、毎週届けられるだけでも家庭を支えてくれました
また、昨今の外出を控える状況下では非常にありがたい存在となっています
コープ・生協の方針
CO-OP、日本生活協同組合連合会が正式名称です
通称コープや生協といいます
ホームページを確認すると2つの理念を掲げています
こういった方針を見て、消費者としても買うものを選択する時代がきていますね
日本の生協の2030年ビジョン
SDGsの考え方をベースとして生協の目指す姿を描いています
- 生涯に渡る心豊かなくらし
- 安心して暮らし続けられる地域社会
- 誰一人取り残さない、持続可能な世界・日本
- 組合員と生協で働く誰もが活き活きと輝く生協
- より多くの人々がつながる生協
コープでは2020年ビジョンで「人と人とがつながり、笑顔があふれ、信頼がひろがる新しい社会の実現」を抱えていました
2030年ではSDGsを元に「助け合いの組織として誰もが笑顔で暮らすことができ、持続可能な社会の実現を目指している」との方針が込められています
生協の21世紀理念
国際協同組合同盟(ICA)っていうのがあって、日本生協連もICAの考え方、方針から独自の方針を作っています
1997年に建てられたのが生協の21世紀理念です
自立した市民の共同の力で
人間らしいくらしの創造と持続可能な社会の実現を
1997年時点で「持続可能な・・・」としているのが、常に先を見据えている企業の方針ですね
どちらの理念を見ても企業の成長とか入っておらず、地域社会や人とのつながりを意識していることが伺えます
PB(プライベートブランド)を作る条件
コープ・生協のPB(プライベートブランド)を作るのには壁が存在します
コープ・生協のロゴはこちらを参考(東海コープ事業連合)
PB(プライベートブランド)とは?
販売店や卸売業者、問屋などがそのブランドをつけて販売しているもの
PBの多くはブランドを貸してメーカーで商品を作っているものが多い
食品に限らず日常品でもよく見られます
CO-OP、セブンプレミアム、ローソンセレクト、トップバリューなどですね
PBを作る上での壁とは?
食品メーカーがそのブランドの商品を作る際には、取引先の要望事項をクリアしなくてはいけません
価格や価値、内容量やデザインはもちろん品質や仕様が大きく壁となることがあります
品質の壁
その品質は販売のプライベートブランド側の品質管理担当者が見に来て確認することもありますが、そもそも確認する前に第三者認証の取得を求められることがあります
現在で言えば、ISO22000やその上位となるFSSC22000、JFS-B規格やその上位となるJFS-C規格、SQFなどが該当します
これらの第三者からのお墨付きをもらった上で、生協様の監査で合格しなければ製造することは不可能です
多くの場合は第三者認証ではOKだったのに2社監査(生協様)の監査で指摘をもらい改善することが出てくるでしょう
これは先方の品質部門やその上層部からしてもすべてOKというのはあまりにも不安であり、いくつか問題があり、それらを改善していく力のある企業を求めているとも言えます
あなたが食品メーカーで指摘された場合には、指摘には直してほしいことであるのはもちろん、それらを改善することができる会社のマネジメント力も見られていると思ってください
特にコープ・生協はGFSIの参画企業の一つなので第三者認証の部分もしっかりと確認されます
仕様の壁
こちらでは仕様の壁としましたが、これは生協独自の添加物の使用基準が該当します
コープといっても地域ごとでありますが、独自の基準を守り製品の委託、取引をしています
コープ・生協では不使用添加物・使用制限添加物を決めています
コープと専門家で食品添加物研究会で安全性の検討を行って、以下の検討されて発がん性や摂取許容量、安全性に疑いがあるもの
さらに国でも評価していない新しいリスク要因が懸念されるもも使用不可、使用制限されています
わかりやすくいうと
食品の安全性は国の基準より高い!
と、言えます
そのため、製造メーカーであるくおり自身もコープの商品は安心いて子どもに食べたせていました(笑
ただ、一方で食品メーカーからすると、これまでの製造で使っていた添加物が使えなくなる場合があり、配合から考え直すことが必要になります
また、定期的にこの基準が変更され、その都度、製品の仕様・配合を確認して、入っている場合は変更することが必要となってきます
食品製造メーカーから見たコープ基準
実はPBで出てきた不使用添加物を使った製品はコープへ販売することは出来ません
PBのCOOPブランドをつけた商品はもちろん、コープすべてで扱う商品に適用されます
そのため、コープ基準はPBだけに限らず通常に販売しているNB、自社の商品にも適用されます
これが、コープとお付き合いをする上で事務上の手間が増えてしまう、苦労する部分です
ただ、一方ではコープの基準とは時代の先を行っていることが多くあります
そのため、先んじてコープが禁止にしたものは国の法律でその後に禁止になる可能性もあります
食品製造メーカーからしたら情報をいち早くつかみ、先の時代に合わせた商品づくりをする上でありがたい存在とも言えます
コープ・生協は消費者にとってどうなんだろう
この問題についてお付き合いをしてきた立場でいうと、これまでも何度も触れましたが信用できます
国内で一番安心した食品を多く取り扱っているところはどこか?と聞かれればコープ・生協と答えます
他のPBも取引はありましたが、コープほど独自に安全性を担保しようとしているところはないように思います
買い物に行くのも気を使う時代で、子どもをつれてスーパーへ行くよりもコープを中心に食品を始めとする配達を頼むのが今後は正解かもしれません
まとめ
コープ・生協は国内でも古くから存在し、配達を中心に日本の食や生活を支えてきました
現在も着実に成長をしながら、地域とも密着して安心・安全の上に組合員の生活を支えています
食品製造メーカーからしたら要求の高いお客様です
しかし、その高さは消費者への価値とつながっており、現在の地位を築いたとも言えます
もし、あなたが食品メーカーであればコープへの商品供給から学び社内を発展させていくことが出来ます
また、様々なライフステージの中で特に子どもが小さいときや妊娠しているときにはありがたい存在になることは間違いありません
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