お疲れ様です、くおりです
最近話題の紅麹ですが、発覚から1週間たっても原因の特定に至りません
ただ、一方で紅麹の話題から派生してベニコウジ色素についても触れておきます
今回はベニコウジ色素について話をし、今回の騒動とは別であることを中心に話をします
この記事では以下のことがわかります
1.ベニコウジ色素とは何
2.ベニコウジ色素と今回話題の紅麹の違い
3.ベニコウジ色素の問い合わせに対する対応
では早速見ていきましょう
1.ベニコウジ色素とは何か
ベニコウジ色素とは、紅麹という麹菌を液体培養し、その麹菌から赤色の色素を抽出したもの
抽出した色素を食品などで使いやすいように水やエタノールなどで溶かした液体や、乾燥させた粉体のものとなります
※赤だけではなく、紅麹からは黄色の色素も取れます
どうやって作られるのか
日本や中国などでなじみのある麹菌の一種、ベニコウジカビ属糸状菌(Monascus pilosus 及び Monascus purpureus に限る。)を液体にて培養します
その培養液から得られた、赤色の成分(アンカフラビン類及びモナスコルブリン類)をろ過や遠心分離などをして抽出
抽出されたものを殺菌処理などし、安全となったものを液体や粉体として使いやすくします
こうしてベニコウジ色素が完成します
用途や歴史
主に食品で利用され、古くは漢方としても利用しておりました
ベニコウジ色素は赤色の着色料で、赤色やピンク色の食品、イチゴなどの加工物など、幅広く利用されています
厚生労働省の既定する添加物にも登録されており日本や中国、台湾などでは幅広く利用されています
厚生労働省既存添加物名簿(公益財団法人化学振興財団)ページ(285番)
一方でヨーロッパなどではあまり麹菌事態になじみがないため、一部では使用や輸入を禁止しているところもあるようです
禁止の理由は健康被害というよりもなじみがないということです
危険性で話をすると別件ですが合成着色料(石油由来の着色料)などのほうが発がん性・アレルギーの発症・蕁麻疹を引き起こすなどあげられたことがあります
ベニコウジ色素と今回話題の紅麹の違い
ベニコウジ色素と紅麹の違いについて説明します
ベニコウジ色素は紅麹から抽出した着色料です
紅麹は麹菌です
全く別物で、言い換えると・・・
色素で言うとクチナシ色素(黄色など)があり、こちらはクチナシの花から抽出します
クチナシ色素は着色料、クチナシの花は植物です
植物と、着色料は別ですよね?
それと同じで紅麹とベニコウジ色素は全く別物となります
消費者目線での見分け方
消費者の目線で違いを見分けようとすると、原材料表示が使えます
原材料として表示される場合は原材料名の欄に「紅麹」が表記されます
添加物の方にベニコウジ色素:着色料(ベニコウジ)が表示されます(左図)
ただ原材料表示の中では添加物も一緒に表示されています
原材料は「/(スラッシュ)」よりも前に表示、添加物は「/」よりも後に表示されます(右図)
まとめ
今回は、ベニコウジ色素と紅麹の違いについて見てきました
この内容を見て、日頃の不安が取り除ければ幸いです
ベニコウジ色素について改めて学び、安心し食品を利用してください
今回の騒動の根本的な原因についてはまだ明らかになっておりません
ただ、今回の事象はその固体培養による方法やその時の状況も起因していそうです
改めて考えると、身近な砂糖や塩でも摂り過ぎれば高血圧や糖尿病の病気になります
サプリメントは本来、不足を補うようなものです
過剰に取り続けることは本来健康に良いわけではないのかもしれません
今回の騒動から改めて食生活や運動の習慣を見直しせるといいですね
また、このような回収や不安を感じる出来事が今後も発生するかと思います
その際は、消費者一人ひとりが一つの情報や偏った情報だけではなく、様々な情報を網羅的に見て判断できるといいですね
最後に、今回の騒動で大変な思いをしている食品メーカーや原料メーカーの方が多くいらっしゃいます
情報整理して会社のHPで公表したり、一つ一つ対応していけば次第に落ち着くかと思います
一緒に頑張っていきましょ
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