食品の第三者認証取得へ向けた社内調整 【経営者説得編】

体験談

お疲れさまです

くおりです

今回は食品製造業での第三者認証取得へ向けた社内調整を話しします

自分の場合はJFS-B規格をHACCPの対応のために取得しました

今回の記事では以下のことが学べます

  • 第三者認証を取得するための経営者の説得方法
  • 社内の関係部署への連絡

今回は経営者の説得方法を説明します(実体験を元にやっているので参考までに)

実際の監査で合格するための手法は別の機会に話します

食品での第三者認証とは?

食品製造業における認証としては以下のものが上げられます

  1. FSSC22000
  2. SQF
  3. JFSM(JFS-C~Aのランクあり)
  4. ISO22000
  5. 民間・業界HACCP
  6. 自治体HACCP

この中で1~4は食品安全マネジメントシステムと言われるものです

どれも世界の標準を決めるGFSIという団体が出しているものを元にしており、内容が似ています

※GFSI(Global Food Safety Initiative:世界の大きなメーカー、小売、流通が参画し、食品安全に必要な事項を決めており、そこで食品企業向けのマニュアル、グローバルマーケットプログラムを配布している。このグローバルマーケットプログラムに段階があり、認証はここをベンチマークして作られ、変更されている

5については業界によっては非常に有効です

6は今後あまり推奨はされず、3のJFSMのランク低であるJFS-Aやランク中のJFS-Bに統合されるかもしれません

そもそも、なぜ第三者認証なんてとらなきゃいけないの?仕事増えるじゃん!って思った人!

第三者認証を取るメリットは以下の通り

  1. 関係企業へアピールできる
  2. 関係企業からの問い合わせに一言「○○もってます」で終わるため仕事が楽
  3. 第三者認証の要求事項(内容)に沿ってやれば社内の仕組みづくりができる

このなかでも3の仕組みづくりについては品質保証、品質管理、工場責任者の人は、「目標、やること」が明確になるので本当におすすめ!

知らなきゃ損!!!!

上記の認証の中で、いちばん有名なのはFSSC22000です(2021年6月時点で国内2000社を超えており、世界でも20000社を超える企業が取得しています)

このFSSC22000、SQF、JFSの最高ランクJFS-Cについては同程度の取得難易度と取得費用も他のものよりも高いです

その分、GFSIの承認スキーム(認められた認証)となっているので、世界中で販売する際には非常に有効です、海外へ輸出する際には必須とされるかもしれません

また、内容も難易度が高いだけあって、その認証の要求事項(求めている内容)をやっていれば、会社の経営にも必ず、必ずプラスになるものばかりです

とは、いうものの企業の規模によってはそこまでいらないよ~

海外に商品を出すわけではないし、費用もかけたくない場合もあるかと思います

こういった事情も踏まえて、次の話に行きます

第三者認証を取得するための経営者の説得方法

第三者認証を取得して、こちとら仕事を楽にしたいんじゃ~っていう人

まずは経営者を説得しないといけません

これは第三者認証が工場と品質部門のものだけではなく、間接部門にも関係します

さらに、費用はかかるし、労力もかかるので会社の資源「ヒト、モノ、カネ」使うので経営者のコミットメント(同意)は必須です!!

ここは経営者のメリットに訴えかけましょう

経営者の第三者認証でのメリットはこちら

  • 会社として称号を手にする(他の経営者仲間へ自慢できる)
  • 社内の食品安全に対する拠り所ができる(基本はなに?っていう会話で調べれる)
  • 外部監査があるため、社長や品証、コンプライアンス部門以外の社外の目で会社が評価される
  • 監査の際の指摘事項で社長や上司の指示がなくても改善される
  • 指摘事項は一般的に必要なことのため、投資対象として決定、判断しやすい

ちなみにデメリットはこちら

  • 監査や認証取得のための費用がかかる(設備はほとんどいらない)
  • 一部の部署、特に品質部門の仕事の時間が取られる
  • 曖昧にしていた部分がきちんと見られ仕組み化されるので、甘えられない(組織のメリット)
  • 監査の際はトップマネジメントの時間も拘束される(トップマネジメントは社長や事業所長)
  • 指摘されたことには高額ではなくても費用が発生することがある(仕組みで解決できな場合)

これらのメリット、デメリットは会社ごとでも異なるかもしれません

経営者から承認をもらうにはただ「取りたい!」というのではなく、選択肢を与えましょう

上記の一覧からいくつかを選定、それぞれのレベルや費用を一覧化

さらにメリット、デメリットも変わる(費用や影響度合い)のでそれぞれを並べます

エクセルで作るといいでしょう~

費用については、一つの認証で最低2社は見積もるといいです!

見積もるだけで費用が発生するのであれば、見送って、経営者のコミットを優先しましょう!

経営者と話す機会をへて話をし、よくわからない経営者は一度では首を縦に振りません

そのため、2回目、3回目、と繰り返しながら一覧表をさらに更新しましょう

あとは他社の状況や、お客様、お取引先からの要望なんかもあれば付け加えていくと通ります

経営者がみているのは他社や世の中、お客様なので、その評価を伝えて、自社にあったものを経営者が正しく選択できるようにサポートするつもりでやれば、その企業にあった第三者認証の取得へ向けて動いていくことができます

諦めず、自分たちの仕事が楽になる!そして会社の経営も必ず楽になる!

説明する側がそれをきちんと認識できて説明できれば経営者の説得は可能でしょう~

普段からの経営者との関係性も大事にしてくださいね!!

自分が相手にお願いするのであれば、相手のお願いも事前に聞いておくと成功率はぐっとあがります

ご意見お待ちしております

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ぜひ、一緒に考え、学び成長していきましょう

特にそれぞれの苦労話や、今悩んでいることがあれば、相談ください!

必ず返答させてもらいます

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