食品の製造という仕事について 【食品製造業】って何やっているの?

用語説明・用語解説

お疲れ様です!

くおりです!

このブログは食品業界で働く人、食品に興味ある人へ情報を発信しています

今回は食品製造業について紹介します

実は食品製造業って全産業就労者の15%に当たるんです!

そのため日本の大事な産業(基幹産業)とも呼ばれます

それなのに周りであんまり聞かないな~ってことありません?この辺も掘り下げて書いていきます

食品製造って何?

そもそも食品製造ってなんですか?

ずばり、加工食品を作っているところです!

食品加工、食品製造とありますが、どちらも含めて食品製造として説明していきますね

生鮮食品を売っている農家さんとは別です

→農業ですね!

そもそも加工食品ってなんぞや??と思う人もいるかも知れません

これは生鮮食品である野菜とか肉とか様々な原料から、違う属性のものを作り出して作られる食品が加工食品です

図1 加工食品、砂糖ブロック 

例えば、砂糖。あまくてジュースやお菓子にいっぱい使われている砂糖も加工食品

砂糖はサトウキビというイネ科の植物から作られます

作り方は簡単に行くとこんな感じです

  1. サトウキビを砕く
  2. 加熱してタンパク質とか無機物や着色物質を沈殿させて取り除く
  3. 沈殿物を避けて上澄みをさらに煮詰めて結晶を作り出す
  4. 遠心分離して取り出す

原料そのものをそのまま提供するのではなく、見た目や性質を変えること

物理的に砕いたり、剝いたり、化学的に加熱したり、生物的に発酵したりするものが加工食品となります

みなさんがスーパーに行って手にするものの、”生鮮食品ではない”食品は加工食品ということになります

例えば、パンやお菓子、ジュースやカップ麺など、みなさんがよく手にするものは加工食品が多いことに気づきます

また、スーパー以外でも食品に接する場面がありますね

レストランで厨房で料理するのも食品製造で、作られた、加工された食品を食べます。

コンビニお弁当や、お菓子なんかも加工食品で、これらも食品製造に該当します

図2 様々なパンも加工食品

他の製造業との違い

食品以外にも製造業がありますが、同じものづくりです

ただその違いってなんだろう

その答えとして、食品製造業での特徴は以下のことが挙げられます

  • 製造する際の原料(農産物や水産物、畜産物やその加工品)のバラつきが大きい
  • 製造工程で、機械のみに頼らず、人の手が入っていることが多い
  • 賞味期限・消費期限など時間の影響が大きく、日にちが経つとで”ダメ”になる

製造する立場としてはこれらの特徴があります

働く従業員としてもっとも伝えたいことは、食品製造は公務員に近く、安定していることです

衣・食・住の中でも「食」に関してはすべての人が必要としています

国内で言えば人口が減少し、量は減ってきているかもしれません

一方で質は昔に比べて更に高まってきています

また、海外に目を向ければ、インドやアフリカなど、人口の数や経済の成長とともに「食」への需要はまだまだ上がってきており、必須な産業です

特に日本の食は寿司や刺身、WASHOKUに代表されるように世界でも非常に価値の高いイメージが有り、”日本のもの”というだけでも海外で高値で売れるブランドにもなります

食品製造業が安定しているとはいうものの、一方では避けられる部分もあるかと思います

それは生の食材や、大きな調理場故に3K(きつい、汚い、臭い)職場とも思われます

実態としては100%そんなことはなく、皆さんの口に入るものを作っている職場なので、基本的には清潔です

ただ、作業している中でフライヤーで油であげる工程があれば一日その近くにいるために油の匂いがつきます

卵や牛乳などを使う、ケーキなどを作る現場では、仕込む際にそれらが作業着についてしまったりすることもあるでしょう

ただ、食品製造業ではそういった部分も含めて毎日清掃しており、多くの場合は常に汚く、臭いということはありません

製造途中で出てしまう匂いはありますが、そこまで3Kとして避けられる現場ではないでしょう

また、飲料や粉体(砂糖や小麦粉など)を扱う現場ではものが配管の中を通っていくことも多く、匂いが現場の中にすらほとんど出ないこともあります

そうした現場では清掃の際に汚れることはあっても、ほとんどの場面では3Kといったことは感じずに作業できるでしょう

とはいうものの、食品製造業の99%は中小企業が担っています

そうすると資金が潤沢ではなく自転車操業的にものを作っては売ることをしていると清掃は後回しになって、そういったイメージや、一部では実態としてあるかもしれません

食品製造業で働く際は一度現場を見れるところ、見せてくれるところが非常に信用高く、実際に働いてからのギャップも少ないでしょう

ものづくりではどうしても生産優先になってしまいがちです

そういった清掃がやれていないところでは労働上の事故も起こってしまいがちなので、もし、食品製造業で働きたいと考えている人がいたら、一度現場を見せてもらえるのかどうかを最初に確認したほうがいいでしょう

特別な理由もなく、現場を見せてくれないところは、現場を見せたくないのかもしれません

優秀なものづくりの現場ではものを作っている「工場も製品です」として、積極的にみせてくれているのでこの線引はまちがいでしょう

食品製造のやりがい・待遇

そんな食品製造ですが、条件はどうなのかというと・・・

  • 給与は他の業界に比べて低い
  • 休みは比較的少なめ
  • 繁忙時と閑散期の差が激しい

閑散期の絶賛ホワイト企業、繁忙時のブラ○ク企業

そんな食品製造ですが、やりがいがあります

それは↓↓

「美味しい!!」って言ってもらえること

しかも↓↓

作った商品を知ってもらえると嬉しいです

食べてるときは人は幸せを感じます

そう考えると、幸せを与えているというところまでみるとすごいやりがいですね

まとめ

食品製造は業界として安定しているけど、その分給与や休み条件は高くありません

みんなの幸せを作っているお仕事です

そんな業界の人達が今よりもっと幸せになれるように力になれるようにしていきます

ご意見お待ちしております

質問、ご意見お待ちしております

お問合せフォームからお送りください

ぜひ、一緒に考え、学び成長していきましょう

特にそれぞれの苦労話や、今悩んでいることがあれば、相談ください!

必ず返答させてもらいます

コメント

  1. Hi, this is a comment.
    To get started with moderating, editing, and deleting comments, please visit the Comments screen in the dashboard.
    Commenter avatars come from Gravatar.

タイトルとURLをコピーしました